こんにちは。
今回はわんちゃん猫ちゃんの治療食・療法食についてのお話です。
健康な子に与えるフードは、
「総合栄養食」という栄養バランスにすぐれたフードです。
年齢に合わせ、パピー・キトン、アダルト、シニアと別れているものが多いです。
一方、治療の一環として病気を患っている子に与えるフードを
「療法食」または「治療食」などとよびます。
療法食は、基本的に健康な子には与えない方が良いフードです。
特定の病気に対して成分調整をしてあるフードのため、
健康な子や別の病気の子に与えてしまうと、
栄養不足になったり、病態を悪化させてしまう恐れがあるからです。
もちろん、体重管理用や消化器系の療法食のように、一般の子が食べても問題が無い食事もあります。
病気の子に最適な療法食を選ぶには、専門的な知識や病態の把握が必要となり、
一般の方(飼い主さん)には難しいと言えるでしょう。
例えば、「肝臓が悪い」にしても、肝機能低下があるのか、肝細胞障害なのかでは選択するフードは違ってきます。
すべての肝臓の病気に対して「肝臓用の療法食」を与えれば良いという訳ではないのです。
消化器疾患の療法食だけでも各メーカー何種類もありますので、
適切な食事の選択は獣医師でも時に悩むことがあります。
当院では現在在籍する獣医師・看護師の全員が、
栄養管理アドバイザーの資格を取得しています。
これはロイヤルカナン社が行うセミナーを約一年間毎月受講し、
最終試験に合格して認定されるものです。
「なんとなく…」
「感覚的に…」
ではなく、
その子にベストな食事プランを一緒に考えましょう。
お気軽にご相談ください!
以上です。 佐藤